皆さんは貧乏と聞くとどんなことをイメージするでしょうか。
- 貯金がない
- 十分な広さの家に住めない
- 持ち物が少なく、買いたいものを自由に買えない
多くの人は上記のようなことを思い描くのではないでしょうか。
結論としては、「貧乏な人とは少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」ということ。
自分はサラリーマンをしており、最近はどの企業もSDGs(持続可能な開発目標)ということを掲げており、自社でも耳にする機会が増えました。
正直言葉だけを聞いても理解することができないと思って、ググっていた時にたまたま下記の記事を見つけ、完全同意だなと感じました。
2012年にブラジルで行われた国際会議で行われた、ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチになります。
政治家の話は正直理解できないことが多いのですが、今回紹介するスピーチは誰でもスッと理解できると思います。
世界で最も貧しい大統領のスピーチとして有名な話のようです。
今回はスピーチの中で完全同意だなと思った点について紹介してみます。
全文が知りたい方は是非読んでみて下さい。素晴らしい本音のスピーチですよ。
また本記事は自分の個人的な見解であり、一部本当の解釈とずれている部分があるかもしれませんが、ご了承下さい。
持続可能な発展と貧困

リオ会議では環境問題にフォーカスしながら、持続可能な発展と貧困をなくすことについて話合いがされていたのですが、ムヒカ大統領はこう述べます。
ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるでしょうか。
https://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/
裕福なドイツ人と同じように、インド人がマイカーを同じ台数だけ持つことが貧困をなくすということの本質なのかと問いかけます。
インド人は人口の大部分を占め、今後も爆発的に増加すると予測されています。
そのインド人がドイツ人と同じだけ車を持つことで、何が起きるかというと圧倒的な環境問題が予想されるということです。
排気ガスによる大気汚染、化石燃料の枯渇、地球温暖化など容易に想像することができます。
裕福な国を成功モデルとして、現在貧しい国をその成功モデルに当てはめるような考え方では到底持続できないという警鐘だと思います。
個人的には完全同意でした。
そしてこんな考え方を持った、国の指導者がいるのだと個人的には感銘を受けました。
国のトップのイメージは自国の利益を優先する人が一般的だと思うし、そうあることが普通だと思います。
しかし完全に地球規模で利害関係なく、本音で正しいと思うことを口にできるムヒカ大統領がすごいなと思いました。
仲間なのか、ライバルなのか

続いて、消費主義の現代社会で「みんなの世界をよくしていこう」という議論が成立するのかどうかという疑問を投げかけます。
大量生産、大量消費の社会構造こそが世界を壊していると。
商品の寿命を縮め、できるだけ沢山の商品を売る。
10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか作ってはいけない社会にいる
https://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/
まさしくそうだなと感じました。
お金を稼ぐという点にしか注目できなくなっている、本当に大切なことは何なんだという問いかけだと感じました。
国際会議の場では皆が口を揃えて「環境のため」と述べているが、実際に行っていることは自国が金銭的に裕福になるために大量生産、大量消費で環境保全とは逆のこと。
そんな気持ちだったのだろうと推察します。
同じ地球に住む仲間なのか、経済に支配された競争社会でのライバルなのか、本当は分からない。
国際会議でこんなことを口にできる人がいるのだと感動しました。
本当の貧乏とは

貧困をなくすという観点での会議ですが、貧乏の定義として紹介された表現がズバリだと感じました。
貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
https://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/
完全同意です。
終わりなき欲に追い立てられるだけで、幸せを感じられる時間がないということです。
年老いて振り返ると自分の人生は何だったのかと思わされることでしょう。
そうならないようにしたいと感じる表現でした。
本質の理解ができるように

いかがだったでしょうか?
今回は毛色の違う記事で、リオ国際会議でのウクライナのムヒカ大統領のスピーチを紹介してみました。
ムヒカ大統領のスピーチを読んで感じたことは、本質的なことを見抜くことが大事だということ。
自分は政治家でもなければ、どちらかというと政治に疎い人間ですが、想像するに国際会議の場は各国の本音と建前の場だと思います。
悪い言い方をすれば、腹のさぐりあい。
しかしそんな場においても、自分の言葉でしっかりと本質をスピーチをする人もいるのだと感銘を受けました。
貧しい国と称されていますが、こんな指導者の下ならもしかしたら豊かな気持ちで暮らせるのかもしれませんね。
幸福に暮らすことに関して、考えさせられるスピーチだと思います。
それでは、KATSUNがお送りしました。
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