時間術と聞くと単純に効率よく仕事を進めていくイメージを持ちますが、具体的なアクションまで落とし込むことは出来ますか?
- なるべく早くやる
- 残業して作業時間を増やす
- 締め切り直前で徹夜をして追い込む
上記が多くの人が行動しがちな一般的な方法かと思います。
結論として、ロケットスタートで8割の仕事を終わらせることが最短で仕事を終らせる方法。
今回の記事は、中島聡著『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』を読んでの書評記事になります。
自分は本業はサラリーマンをしながら、このブログを毎日更新を継続しています。平日をフルタイムで働いて毎日記事を投稿するのは一言で言うと時間との戦いです。
試行錯誤して行き着いたのが、休日にブログを書き溜めるという方法なのですがもっと良い方法はないかとこの本を読むに至りました。
感想を一言で述べるなら、すべての人が実践可能な時間術を習得できる良書です。それこそ小学生の夏休みの宿題から、社会人の仕事まで。
時間が足りないと感じているすべての人にオススメします。
ラストスパート思考はNG

時間を使う中で、最後の追い込みで調整しようとする人は多いと思います。人生で一度も締め切りに追われるラストスパートを経験したことがない人はいないはず。
しかしラストスパート思考は時間の使い方として避けるべきことです。
なぜなら非効率だからです。
例えば、テスト前の一夜漬け、夏休みの宿題を8月末に慌ててやるなど。
誰しもが経験することだと思うのですが、ラストスパート思考では仕事のクオリティが上がりません。
自分の場合、一夜漬けをするとまず基本を押さえるべきか、ヤマを張るべきか迷い、どっちつかずな勉強になってしまいます。試験中は疲労感、眠気との戦いで散々な結果になった記憶があります。
またラストスパート思考には致命的な欠陥があり、仮に締め切りまでもっと時間が合ったとしても完成時のクオリティが変わらないということです。
なぜならスパートを掛けるのは決まってラスト間際になってからだからです。
同じ仕事で一週間後が締め切りの場合と、一ヶ月後が締め切りの場合で出てくる完成品が同じ。
これはどう考えても非効率ですよね。時間を捨てているだけ。
ロケットスタート、8:2の法則

ラストスパート思考を捨て去り取り組むべきはロケットスタートです。
文字通り前倒しで仕事を行うということです。
本書で紹介されている方法は具体的には8:2の法則で、「8割の仕事を、2割の時間で終わらせる」という方法です。
残りの8割の時間で2割のクオリティを上げる作業を行うことで、レベルの高い仕事をこなしていくことができる。
締め切りをしっかり守り、クオリティの高い仕事をこなしていくにはこの方法が最適だということです。
また全ての仕事は必ずやり直しになるとも書かれており、8割で一度アウトプットしてしまう。
こうすることで想定外の事態にも落ち着いて対処することができ、追い込まれることなく仕事をこなしていけます。
ロケットスタートを切って、スラック(緩み)を持つことこそが、最高のクオリティに繋がります。
最初から必殺技を使う

それではロケットスタートを行うイメージですが、いきなり必殺技を使います。
本書ではドラゴンボールの「界王拳」という必殺技が例えとして紹介されていますが、何でも構いません。
ワンピース好きなら最初からギア4バウンドマン、ブリーチなら卍解、幽遊白書なら特大霊丸など。
そんなのすぐに物語が終わってしまって面白くない。
漫画ならそうかも知れません。
しかし現実世界ではそれで良いのです。なぜなら早く終わらせるためにの方法なんですから。
とにかく必殺技は朝一番で使ってしまう。
漫画なら逆転劇が盛り上がり読者を魅了しますが、現実世界では逆転思考は基本狙わない。
どんなに天才的なアイディアを出せる人がいても、ムラがあってはダメ。安定して仕事をこなしていけるスキルこそが成果を残せる方法だということです。
朝は一番頭も冴えるし、エネルギーも満タンのはずです。
8:2の法則で紹介した通り、前倒しでどんどんやっていくためにも必殺技は最初から撃って行きましょう。
今日から実践

いかがだったでしょうか?
時間を上手に使う方法について紹介しました。
今日から実践するために寝る前にやるべきことがあります。
それは寝る前に明日やるべきことのタスクリストを作ることです。
本書では紙にチェックボックスを書き、書き出したタスクリストが終わるたびにチェックをしていくという方法でした。
これによりチェックしていく快感が得られ、生活にリズムが生まれます。
また朝一番で必殺技を放つと記述しましたが、敵を明確にしておくことで探す手間も省けますしね。
ロケットスタートは前日から始まっているということです。
ラストスパート思考は捨てて、クオリティの高い人生を送って行きましょう。
すごく共感できて、勉強になる一冊ですので是非読んで見てください。
それでは、KATSUNがお送りしました。
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