取扱説明書を読まない人って結構多いですよね。
- 読むのが面倒
- 読まなくても何となく分かる
- 分からなければメーカーに問い合わせればいい
上記のように考える方に、是非一言伝えたいことがあります。
結論として、分からないことは取扱説明書に全部書いてありますよ。
自分はメーカーの営業職をしているサラリーマンです。取扱説明書を読まないお客様から製品の扱い方についての問い合わせを受けることがしばしばあります。
今回は昨日自分の身に起きた実体験を基に、取扱説明書を読まないことによる損について紹介していこうと思います。
今まで取扱説明書を読んでいなかった人は少しだけめくってみてください。想像以上に有益な情報が記載されていますよ。
取扱説明書を読まない理由

取扱説明書を読むことを勧める理由は至ってシンプルで、製品の取扱いが分からないなら勉強した方が良いからです。
何度も購入している製品、慣れ親しんできた製品なら毎回読む必要はないです。
しかしユーザーさんの多くが、初めて触る製品でも平気で取扱説明書を読みません。
なぜか?
「多分こうだろう」という勝手な思い込みがあるからだと思います。
例えば、以下のような思い込みが代表的です。
- コンセントを差せば起動する
- LANケーブルを繋げばネットワークに繋がる
家電などの日頃から身近にある製品ならおおよその使い方が分かりますが、自分の会社が販売している製品はB to Bビジネスの製品になるので多くの場合、初見で使いこなせる人はいません。
昨日の仕事もそんな取扱説明書を読まないユーザー様からの問い合わせで急遽呼び出されました。
お客様の会社を訪ねてユーザー様、商社の方と確認していたのですが、取扱説明書に記載のある設定漏れが原因で正常に動作しない状況でした。
この状況から学んだことを紹介しようと思います。
取扱説明書を読まないデメリット①:時間のロス

おそらく数日間、いろんな設定を試していたのだろうなという形跡が見られました。
色んな所に電話をかけて情報も集めていたようですし、追加の検証もしようとしていました。
しかし最初の設定が確立出来ていないがために、何をやってもうまく立ち上がらない。
初めて触れる製品の場合、どういったことを設定する必要があるのか、表示が意味していることは何なのか、正常な状態の判断はどうするのか。
最低でもそのくらいが分からない内は、取扱説明書をじっくり読むことをおすすめします。
今回の場合は、製品が表示しているエラーを良く観察し、取扱説明書で検索すれば正しい設定にたどり着けた可能性が高い状況でした。
実際に答えは取扱説明書に記載がありました。
多くの時間を無駄にしたんだろうなと感じました。
必要な情報を自分で検索出来るメリットが多く、圧倒的な時間短縮になるので、まずは急がば回れの精神で取扱説明書を読む時間を取るべきだと感じました。
取扱説明書を読まないデメリット②:話しが噛み合わない

取扱説明書を読まない人の多くは、読むことが面倒だから誰かに聞こうとします。
今回もサポートに電話をしたり、社内の使用したことがある人に連絡をしている感じでした。
そして自分にも連絡があり、自分が向かうことになりました。
連絡の中で出てくる言葉が何を意味しているのかがとにかく分かりにくい。
例えば下記のような表現ばかりです。
- 難航している
- とにかく来てほしい
- あれの設定方法がわからない
専門用語をすべて理解する必要はないのですが、ほんの少しキーワードを情報としてもらえればサポートがしやすいのですが、全然困っていることが見えてこない。
少しだけ取扱説明書を読んでみると伝えやすくなるのになあと感じました。
取扱説明書を読まないデメリット③:できるようにならない

取扱説明書を読まない人は得てして誰かにやらせようとする傾向になります。
その結果、本人は全くやれるようにならない。
手を動かして、理解しようとしてみる。この気持ちがあるだけで格段にスキルアップができるようになります。
そのためにもまずは基礎情報として取扱説明書を読むことからはじめるべきです。
取扱方法が分からないユーザーを想定して書かれた文章なので、じっくり読めば分からないことはないはずですよ。。
この事実を知らない人が多いことに毎回驚きます。
本当にやるべきこと

いかがだったでしょうか?
取扱説明書を読まないことで起きうるデメリットについて紹介しました。
とにかく困ったときこそ落ち着いて、取扱説明書を読みましょう。
そしてメーカー側も紙以外でのサポートを検討しても良いのかもしれません。
例えば動画の取扱説明を公開するとか。
昨日の実作業はたったの30分だったけど、半日拘束されてすごく疲れたという話しでした。
それでは、KATSUNがお送りしました。
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