サブスクリプションという言葉を耳にしますが、いまいちよく分かっていない人が多くないでしょうか?
- はじめて聞いた
- サブカルチャー的ななにか?
- 聞いたことはあるけど意味は知らない
上記のような認識の人は結構多いのかなと思うのですが、いかがでしょう。
結論としては、今急速に市場拡大している領域で、近い将来のビジネスの一つの形になります。
自分はモノ作りをする企業で営業職をしているサラリーマンです。本音を言うとモノ売りはかなり苦しいビジネスモデルだなと最近は感じています。
新製品を作っても値引きした金額で販売スタートしたり、お客様は神様という風潮であったり、他社との違いを表現しにくくなっている現状が限界を感じる理由です。
そんな中、サブスクリプションというビジネスを知り、画期的だなと感じたので紹介してみようと思います。
自分と同じくサブスクリプションを知らない方や、旧式のモノ売りの限界を感じている方に対して数分でサブスクリプションについて学べる記事になります。
サブスクリプションとは

サブスクリプションとは、通称サブスクと呼ばれるビジネスモデルで、モノの対価として料金を頂くのではなく、期間に対して料金を支払うというのが大きな特徴になります。
具体的な例としては以下のようなものが有名ですね。
- Amazonプライム
- Spotify
- Netflix
- Hulu など
平たく言うと月額制のサービスが分かりやすいかと思います。
数年前まではMicrosoftが提供するOfficeは買い切りの商品だったと記憶しているのですが、最近は年額サービスになっていることに驚きました。
近年のビジネス形態が変容していることの証拠であり、サブスクリプションはこれからも広がっていくと感じられますね。
所有から体験へ

なぜサブスクリプションがビジネスモデルとして拡大しつつあるのかというと、社会のニーズが変化してきているからに他なりません。
その変化が所有から体験への変化です。
モノを購入するということは、本質としては体験を購入することに変わりないです。
例えばテレビで考えてみましょう。
現代社会ではテレビを持っていることに全く意味はなく、テレビを見ることで情報を得たり、娯楽として楽しい時間を過ごしたりという体験をするために、消費者はテレビを購入しているのです。
モノが枯渇している時代は、体験してみたいという気持ちと、モノ自体の希少性から所有したいという2つの欲求があったためにモノ売りだけでも一大ビジネスとして成り立っていました。
しかし現代社会では、モノの希少性は下がり、体験に重きがシフトしています。
その結果出てきたビジネスが、シェアリングエコノミー、レンタルサービス、そしてサブスクリプションといった市場になります。
それではどんなビジネスでも月額制にすればサブスクリプションとして成立すのでしょうか?
パーソナライズ

月額制のビジネス、体験をすることに比重がシフトしていると紹介しましたが、どんなものでも月額制にすればいいという話ではないです。
自分はAmazonプライムビデオをよく視聴するのですが、たくさんの映像作品が見放題で感動しています。
それではなぜTSUTAYAのレンタルビデオの月額プランを選ばないのか。
様々な違いはあれ、条件的にはほぼ一緒です。月額制、豊富なコンテンツ、オンライン注文で配達も可能。
その理由はAmazonプライムビデオがパーソナライズ化されているからです。
一言でいうと、ラクなんです。
具体的には男性にはアクション映画、女性には恋愛映画、子どもにはアニメなど利用者に応じておすすめしてくれる機能です。
選択する煩わしさを軽減してくれることから、利用者にとっては余計な労力が減り、そして効率的にコンテンツを見て回ることができるのです。
実際にレンタルビデオ店で借りようとするとどこに目的の商品が置いてあるのか探すのが結構手間ですし、目的なくふらりと入店すると何を借りれば良いのか困った挙げ句、最新作か店員さんのイチオシを借りていた気がします。
パーソナライズ化されたサブスクリプションでは、常に利用者に最適化されており、オススメし続けてくれるので利用者にとってすごくラクに体験が得られるということになります。
つまりは一度体験した人はなかなか離れられず、課金し続けてくれるというビジネスになるのです。
ちょっと怖い反面、ビジネスとしては周到に計算されていると思います。
サブスクリプションは無限に時間を食いつぶしにきますので、上手な付き合い方が大切ですね。
生き残るビジネスモデル

いかがだったでしょうか?
サブスクリプション×パーソナライズというビジネスモデルについて紹介してみました。
体験に重きを置くようになった現代人の行動、考え方をしっかり掴んだ素晴らしいビジネスモデルだと思います。
自分ごとにはなりますが、モノ売りの旧式ビジネスを本業としているので、少しでもサブスクリプション化していく変革が迫られていると感じています。
おそらくこの変革の可否により、企業の存続に大きな影響がでてくるでしょう。
ビジネスを考える参考になれば幸いです。
それでは、KATSUNがお送りしました。
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