自己分析と聞くと、就職活動時に耳にすることが多い言葉かと思います。
- 自分の好きなことを見直す作業
- 企業に自分をアピールする材料集めの作業
- 今までの人生から自分というものを深堀りする作業
一般的には、上記の認識の方がほとんどだと思います。そして就職活動前の数週間、もしくは数ヶ月を掛けて人生で一度だけ約20年分の人生を振り返る人が多いです。
結論としては、生きている限り常に自己分析は必要だということ。
自分は本業はサラリーマンをしています。皆さんと同様、自分なりに自己分析をして最善と思える会社への入社を選択をしたと思っていました。当時は。
しかし現在仕事はつまらなく感じることが多く、違う生き方も模索している自分がいます。
何がしたいのか、どう生きたいのか、理想の人生は何なのか。
毎日考えています。
自分と同じように今の人生で意味を感じられなくなっている方に向けて、今回は自己分析の重要性について紹介していこうと思います。
社会人にとっての自己分析とは

就職活動中の学生が行う自己分析で主流なのが、冒頭で述べた内容での自己分析になります。
- 自分の好きなことを見直す作業
- 企業に自分をアピールする材料集めの作業
- 今までの人生から自分というものを深堀りする作業
基本的には企業に就職することを目的とした自己分析で、面接やグループディスカッションに向けての自己アピールのために行うことが多い。
そして「企業から内定をもらう」という明確なゴールがあります。
合否の判断があり、ある程度自分を会社側の意向に合わせる必要があります。
それに対して、社会人にとっての自己分析は、自分の人生をより良くしようと思った時に模索することになります。
この自分理解の作業は今現在は答えがなく、そして未来の自分にしか答えが出せない問題です。
ゴールがあるか、ないか。
当然、学生の頃から本当の意味での自己分析を行い、マッチする企業で活躍する、もしくは自分の理想とする企業と巡り合うことができず起業する学生もいます。
でも大多数は内定をとることを重視し、自分を合わせにいった自己分析をしてしまいがちです。
仮に入社当初は自分の理想とする職場環境だったとしても、働いていく中で環境の変化があり、嫌になる場合もあると思います。
その証拠として、圧倒的に仕事嫌いの社会人が多いですよね。
自分も仕事嫌いですし。笑
就職活動時の自己分析と、社会人になってからの自己分析ではこういった違いがある場合が多いです。
自己分析をする必要性

なぜ自己分析をする必要があるのかと言うと、「理想の人生」を知る必要があるからです。
理想の人生を実現するには、目標と現状のギャップを認識して、ギャップを埋めていく作業を淡々とこなしていく必要があります。
そのために理想の人生を知ることが出来なければ、ギャップが見えてこないため実際のアクションに落とし込むことが不可能になります。
これではどこに向かって走り出せばいいのか分からない状態に陥ります。
とにかく頑張る、みたいな曖昧な目標では動き出せません。
就職活動時は「企業から内定をもらう」というのがゴール、つまり理想でした。
しかし社会人になってからの自己分析で今後の自分のあり方を見つめ直す時は、ゴールが現時点ではありません。
そこで今を分析することから、将来どうありたいのかを仮に決定して、そこに近づけていくことになります。
ここにも学生の頃の自己分析と大きな違いがあります。
学生の頃は、内定という理想が決まっていて、過去から材料を探していく作業。
今後のあり方を考える場合は、今という材料から、将来の理想を仮定していくという作業。
過去から今に当てはめるのか、今から将来を想像するのかの違いがあります。
難易度は後者の方が格段に難しいです。手探りで、模索することになるので。
理想の人生を生きるためにまずは、目標設定のための自己分析が必要ということです。
100年時代では自分についての知識が必須

人生100年時代と言われる時代ですが、自分というものをよく知らずに生きるということはそれだけで資産形成の機会損失となります。
リンダ・グラットンさん著『ライフ・シフト』という本で紹介されているのですが、人生には有形資産と無形資産の2種類が存在します。
有形資産はお金、不動産などの形のある比較的わかりやすい資産を指します。
無形資産とは目には見えない資産になります。
そして無形資産は下の3種類から構成されます。
- 生産性資産
- 活力資産
- 変身資産
生産性資産とは仕事で生産性を高め、所得を増やすための資産。知識やスキルのことを指します。
活力資産は心身共に健康で幸福である状態。友人、家族、パートナーをはじめ、関わりのある人との良好な人間関係などを指します。
最後に変身資産とは、100年の人生の中で様々な変化を必ず経験することになります。変化に応じて、人が変身していくために必要となる資産を指します。
自分についての知識というのは、3番目の変身資産に大きく関わってきます。
なぜなら人生で大きな変化を受けた時、取るべき行動というのは人によって様々だからです。
例えば会社からリストラを言い渡された時に、一念発起して企業する人、事実を受け入れられず落胆して残りの人生を過ごす人。
おそらく様々な行動を取る人が出てくると思います。
普通はこうする、あの人がこうしているから真似しようということが通用しない、正解のない選択を迫られる時が100年も生きていると1度は訪れます。
ちなみに本書では100年を生きる世代は大体3回の転機があると紹介されています。
つまり自分についての知識をもとに、自発的に選択していかなければならない社会になりつつあるということです。
変身しなければならないタイミングが来てから自己分析をしていたのでは遅いと思いませんか?
自己分析は早いほうが有利

いかがだったでしょうか?
就職活動の一環で行う自己分析だけでは今後の人生を生き抜くのは困難な社会になりつつあります。
過去から今に結びつける自己分析ではなく、今から未来を仮定できる自己分析を日々行う必要性について説明しました。
理想の人生を見つけるための自己分析は早く始める方が圧倒的に有利になります。
なぜなら年齢を重ねてしまうと実現できない可能性が高まってくるからです。
例えば、有形資産を70歳までに3,000万円準備したいと理想を決めたとして、20歳から実行すれば月々5万円の積立で到達することができます。
しかし50歳になって貯蓄なしの状態から始めたとすると月々12万5千円の積立が必要になります。
時間は困難を緩やかにしてくれる、誰にでも平等に与えられた資産です。
あなたは現在の自分をどのように分析し、理想の人生をどう仮定しますか?
それでは、KATSUNがお送りしました。
『ライフシフト』は人生感が変わってしまう良書です。ぜひ一度読んでみることをおすすめします。
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