仕事でのアドバイスを求めて周囲の人に相談することは誰しもあるはずです。
- 誰かアドバイスを下さい
- 仕事の進め方が分からない、どうしよう
- どうにも対処できないので、相談に乗って下さい
不安でいっぱいな気持ちで相談者は自分の前に現れるはずです。その相手に対してNGな接し方を知っていると気の利いたアドバイスができるようになります。
結論としては、とにかく相談者に話させるです。
自分は会社員をしており、部署内では下っ端の方です。しかし最近後輩が2人でき、時々相談を受けることがあります。毎回全ての相談に回答できるわけではないのですが、気を付けていることがあります。
今回は自分が心がけているアドバイスをする際の接し方について記事にしていこうと思います。
仕事で後輩を持つ可能性がある人は知っていて損はないですし、自分が一番下ですと言う人はアドバイスの内容で上司の良し悪しを見分られると思います。
自分が散々上司からもらった悪いアドバイスから考えた対応のコツなので、実体験に基づいた方法になります。
仕事のアドバイスでNGな接し方

仕事でのアドバイスでNGな接し方について、まずは確認していきましょう。
上司から散々されて嫌だと思った対応です。実体験です。
- 話をさせてくれない
- 若い内は経験も必要
- 言いくるめようとしてくる
圧倒的に多いのが話をよく聞いてくれないことです。一言、二言話すと、上司の勝手な解釈の中で話がどんどん進んでいきます。
途中で「そういうことじゃなくて・・・」と軌道修正を図るも、行き着く先は上司の昔話か、抽象的な精神論が多いです。
例えば、以下の感じ。
「若い内は何事も経験」
「良い経験できたと思えば頑張りがいがあるでしょ」
「うまいことやるしかないんだよ」
今困っていて、即実行できる直接的な頑張る方法、対処するやり方を具体的に教えてほしいのに抽象的な精神論ばかり。
諦めて「もういいです」と伝えると、「じゃあお前はどう考えているんだ」と言われます。
どう対処すれば良いか分からないから相談しているのに、なぜかこちらが回答するはめに。意味がわからん。
回答すると「それじゃ出来ない、なぜなら・・・」と反論が始まります。
仕事のアドバイスとしてはあるあるだと思います。サラリーマンの方ならほぼ100%で経験したことがあるのではないでしょうか?
これらの経験を反面教師として、普段から心がけているアドバイスのコツを以下に紹介します。
自分は自分より上の人には基本的にはアドバイスはしません。なぜなら自分より給料をもらう人は、自分よりも仕事ができて当然と考えるからです。
コツ①:相談者の話を聞く

コツ①が一番大切で相談者の話をしっかり聞くことです。正直これができれば対応としては80%くらい完了です。
仕事の途中で時間がとれない場合は少し待ってもらって、5分〜10分くらいまとまった時間が取れる状況で話を聞きましょう。とにかく相談したいことを全部聞くようにします。
なぜなら自分の経験上ですが、困っている時に真摯に話を聞いてもらって、全部言葉で吐き出すだけで誰かが共有してくれているという安心感から、不安な気持ちが軽減されます。
次に相談事にアドバイスをするには、相談者の言葉を聞くしか対処法がないからです。
相談者の話を聞かないのは、テストで問題を読まずに回答していくことと同じです。
問題文を読まずに、正しい答えを導くことは不可能ですよね?
最適なアドバイスは、相談者の心の中にしか答えがないということが重要です。
話をよく聞かずに話し始めると上記で紹介したダメな上司と同じで、どうしても自分の経験の中から似ている事象に当てはめようとしてしまい、間違った方向に進んでしまします。
その結果、話をしっかり聞く場合よりも多くの時間を浪費し、的はずれなアドバイスしかできないという状況になります。
コツ②:回答できる時は1回だけ見せる

コツ②は、自分がアドバイスできる場合に限り、1回だけ実際に見せてあげることです。
百聞は一見にしかず。
正直これが一番有り難いアドバイスです。言葉でダラダラ言われるよりも実際に一度見る方が具体的に行動のイメージがついて理解しやすい。
言葉でアドバイスするとどうしても曖昧な部分が残ります。その結果、相談した側には迷いが生じます。
例えば、電話対応が分からなかった時に相談をした際、「元気よく誠実に対応すればいいよ」と言われたとします。
元気よくは大きな声でハキハキ話せば良いと分かるのですが、誠実って具体的に何?って感じではないでしょうか。
それよりも、
「お世話になります。〇〇会社の□□です。先日はお問合せ頂き、ありがとうございました。本件の今後の進め方について資料を作成しましたので、ご都合の良い日にお伺いしたいと思っております。・・・」
こんな感じで具体的に見せる方が分かりやすいですよね。
旧式の人は盗めという発想の人も多いですが、効率よく仕事を進めるためにさっさと回答例を見せてしまいましょう。
それがお互いのためです。
コツ③:回答できない時は一緒に悩む

コツ③は回答できない相談を受けた時の対処法です。
結論は、一緒に悩むです。
相談者は対処困難な問題を抱えている状態なので、一緒に悩むという仲間が一人できるだけで安心できるものです。
そして自分にもメリットがあります。
自分がアドバイスできない相談というのは、自分にも分からない、いわば成長のチャンスだからです。
人の問題を一緒に解決するだけで知らないことを知れて、かつ感謝もされる。
一緒に誰かに聞くでも良いし、手分けして情報収集するでも良いです。
とにかく一緒に悩み、考えて解決策を探す。
一人でやるよりも効率よく回答を導けるし、複数でやっていたら他の人が入ってきてもっと効率よくやれることもしばしばあります。
そして最大のメリットが今後自分が困った時に、今回の相談者が相談に乗ってくれる可能性が高いということ。
反対に面倒くさがって適当に対処していたら、今後あなたも適当にあしらわれるハメになりますよ。
良好な関係を築こう

いかがだったでしょうか?
実体験を反面教師として自分なりに心がけているアドバイスのコツを紹介しました。
ちなみに自分は後輩には今回の内容を言葉で伝えるようにしています。
そうすることで後輩側から安心して相談してもらえるようにしたいからです。
自分が過去に困ったことは惜しみなくアドバイスすることで仕事の効率化が図れて、感謝される。
自分が直面したことがない問題は一緒に取り組むことで、自己成長になって、感謝される。
どう考えても良いことばかりだと思いませんか?
参考にできることがありましたら是非やってみて下さい。
相談者と良好な関係が築けること間違いなしです。
それでは、KATSUNがお送りしました。
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